66品目の優良県産品を認定 プレミア和歌山

優良県産品「プレミア和歌山」の平成27年度の推奨品が決定し、発表会と内覧会が1日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれた。今回は前年度比3倍の120点の申請があり、そのうち審査委員会を納得させた48事業者の66品目が新たに認定された。推奨品の累計は444品目になった。

県外や海外に向けて県産品の販売促進を図ろうと、優良な県産品をブランド認定・推奨する制度。平成20年度に始まり、今回で8回目。

審査委員会(残間里江子委員長)が「品格と洗練生」「独自性」「時代性」「物語性」「供給の安定性」の5項目で審査。特に優れた物を特別賞、奨励賞に選出している。

特別賞は例年1品目だが、今回は㈱たな梅本店(田辺市)の「なんば焼」と、㈱龍神マッシュ(同)の「生しいたけ(菌床栽培)」の2品目が輝いた。

奨励賞には、谷国水産(美浜町)の「漬生しらす」、社会福祉法人なかよし福祉会なかよし作業所みんなの食品ひだまり(みなべ町)のトマトジュース、NPO法人ジョイ・コム(和歌山市)の「ボンボンショコラ:湯浅の醤油(しょうゆ)」の3品目が選ばれた。

発表・内覧会には約120人が参加。仁坂吉伸知事は「まとめてがんがん売り出していきたい」とあいさつ。残間委員長は「特別賞は甲乙付けがたく2品になった。去年の3倍の応募があり大変だったが、和歌山の人たちも自分たちの商品の素晴らしさに気付いてきた印象だ」と講評し、特別賞・奨励賞の受賞者に表彰状を贈った。

内覧会には、推奨品を発信する「プレミア和歌山パートナー」に就任している作家の鈴木光司さん、山本一力さんも出席し、推奨品を試食して来場者と交流した。

奨励賞に選ばれたジョイ・コム(岡田亜紀理事長)は、同市塩谷でチョコレート店「toco*towa」を運営。今回は湯浅醤油の他、ぶどう山椒、ショウガなど、さまざまな特産品を使った13商品が認定された。岡田理事長は「和歌山にはおいしい物がたくさんある。それらを知ってもらえる商品作りをしていきたい」と話していた。

特別賞、奨励賞の受賞者と鈴木さん(一番左)、仁坂知事(左から3人目)、残間委員長(同6人目)、山本さん(一番右)

特別賞、奨励賞の受賞者と鈴木さん(一番左)、仁坂知事(左から3人目)、残間委員長(同6人目)、山本さん(一番右)