部活備品を私的使用など 県教委が3人を懲戒処分

教職員の不祥事を陳謝する県教委幹部ら
教職員の不祥事を陳謝する県教委幹部ら

和歌山県教育委員会は10月31日、部活動の備品を不適正に管理したとして県立高校の男性教諭(33)を停職3カ月とするなど、教職員3人の懲戒処分を発表した。処分はいずれも30日付。

停職となったのは和歌山市内の県立高の男性教諭。顧問をしていた写真部の備品として購入したタブレット端末とケースを昨年6月からことし7月まで自宅で私的に使用していた上、交代した次の顧問から同月に所在を確認されると、部室にあるはずなどと管理職に虚偽の説明をし、端末の初期化やケースの交換など、使用の痕跡を隠蔽しようとした。

同市内の別の県立高の男性教諭(37)は戒告の処分。昨年6月、自宅で成人女性が右手に持っていたスマートフォンを取ろうとして自身の手が当たったとされる暴行罪でことし9月に和歌山簡易裁判所から罰金10万円の略式命令を受けた。女性から県教委への相談で発覚した。

那智勝浦町立小学校の男性主事(24)は減給10分の1、6カ月の処分。管理していた給食費、校内販売、職員親睦費の3会計について、口座での管理を面倒に思い、2023年5月から職場の机の鍵付き引き出しの中、同9月からは自宅に持ち帰って、現金で不適正に管理していた。ことし5月、事業者から給食費未払いの指摘があり、発覚したが、私的流用は確認されなかった。