地域に根ざし人材育成を 和歌山信愛大学が開学
和歌山市が進める「まちなか3大学」事業の2校目となる「和歌山信愛大学」が、この春に開学。10日に入学式、落成式が行われる。市内中心部で初等教育の人材育成とともに、まちなかのにぎわいをつくり出す。
同校は、和歌山信愛女子短期大学などを運営する学校法人和歌山信愛女学院(森田登志子理事長)が設置。住吉町の市立本町小学校跡地に設置され、キャンパスは小学校舎を活用。教室を講義室にし、理科室や家庭科室は改修してそのまま利用している。
教育学部子ども教育学科を開設し、男女共学で4年制。1学年定員80人で、教員が一人ひとり細やかな指導ができる教育体制をつくる。小学校教諭、幼稚園教諭、保育士の資格などが取得できる他、地域の教育福祉活動へのボランティア参加のカリキュラム、地域連携フィールドゼミを通し、地域と連携して学ぶなど、子どもと地域に貢献できる人材を育成する。
また、キャンパス内に食堂がないのも特徴。昼食を外で取ることで、地域に出て行く機会を増やす。ぶらくり丁と連携し、商店街の店舗で学生向けの割引サービスも始まる。ぶらくり丁、中ぶらくり丁、東ぶらくり丁、北ぶらくり丁の飲食店や美容室、ドラッグストアなど約40店で学生証を提示するとサービスが受けられる。