QRコード決済を体験
前号では、2020年に訪日外国人旅行者数4千万人を目指す、国の政策について取り上げた。昨今、私たちの生活にも普及してきたキャッシュレス決済。クレジットカードや交通系ICカードもその一つであるが、特に外国人旅行者のニーズが高いのが、QRコードを用いたもの。
QRコード決済のシェアが高い「アリペイ」は、中国の小さな店舗や路上販売にまで広がる決済事業者。日本で提供されているタイプは3通り。
端末型は店舗に専用端末を設置し客がスマートフォンに表示させたQRコードを読み取る。ここまでは従来のクレジットカード決済と変わらないが、導入の障壁を下げるのが次の二つ。
タブレット型は店舗が持つタブレット端末に専用アプリをダウンロードするだけ。ステッカー型はあらかじめ店舗が印刷し掲示したQRコードを客に読み取らせ、決済金額を客に入力させる。決済が完了すれば双方に通知があり支払いが完了。いずれのタイプでも、所定の手数料を差し引いた額が店舗側へ振り込まれると仕組み。中国ではステッカー型が最も普及しているという。
昨年11月から白浜町と南紀白浜観光局、NTT西日本和歌山支店が連携し、白浜町内で実証実験を展開している。アリペイを含む4種類のQRコード決済を、観光名所を中心に町内の5箇所へ試験導入している。
8日、9日の2日間、とれとれ市場南紀白浜(白浜町堅田)で、一般客向けの利用促進イベントと、店舗・事業者向けの説明会と相談会を開催。
詳しくは、NTT西日本和歌山支店ビジネス営業部(℡073・488・1798)。外国人旅行者による購買のチャンスを逃さず、おもてなしの拡充につながる取り組み。現地で体験してみては。(次田尚弘/白浜町)