電子マネー詐欺防止 セブン海南下津に感謝状

 海南署(増田佳則署長)は18日、特殊詐欺被害を未然に防いだセブンイレブン海南下津町店の岩井真也店長(58)に感謝状を贈った。

 同署によると、3月30日午後4時半ごろ、来店した40代の女性から5万円分の電子マネー6枚を購入したいと申し出があったことに対し、岩井店長が購入額が高額であることから詐欺を疑い、和歌山県警が配布している詐欺発見チェックシートを使って被害を防止した。

 岩井店長は女性に対し、詐欺を疑いながらも冷静に、サイトで請求されていないかを質問。「されている」との返答に「詐欺なので支払わない方がいいですよ」と話したが、女性は取り合わなかった。そこで、チェックシートで確認するように勧めると初めて詐欺であることに気付き、警察相談電話「♯9110」に連絡を取った。

 女性は犯人と通話状態のままにしていた電話を切り、電子マネーの購入を取りやめ、「助かりました。ありがとうございました」と感謝したという。

 感謝状の贈呈は同署で行われ、岩井店長は当時を振り返り「詐欺の可能性があることを理解してもらえるよう、話をどう切りだそうか、という葛藤があった。チェックシートには説得力があった」、セブンイレブン和歌山地区オペレーションフィールドカウンセラー、矢野智久さん(39)は「的確に対処してくれ、ありがたい」と話していた。

感謝状を手に(左から)矢野さん、岩井店長、増田署長

感謝状を手に(左から)矢野さん、岩井店長、増田署長