森川氏ら3人と1団体 市文化表彰受賞者決まる
平成23年度和歌山市文化表彰 (第30回) の受賞者が決まった。 文化賞には作曲家の森川隆之氏 (71)、 文化功労賞にはCGイラストレーターの池下章裕氏 (54)、 文化奨励賞にはピアニストの村田千佳氏 (34) と郷土史研究団体の南葵史談会 (なんきしだんかい・上野裕史代表) が選ばれた。 表彰式は11月8日午前11時から、 和歌の浦アート・キューブで行われる。
文化賞の森川氏は、 東京芸術大学音楽部作曲科卒業後、 和大付属小学校長などを歴任。 現在、 同大名誉教授。 昭和56年ごろから和歌山の自然や歴史を題材に歌作りを開始。 平成2年に 「ふるさと讃歌・紀州路100曲」 でサントリー地域文化賞を受賞し、 混声合唱組曲 「紀の国のはるに寄せて」 「熊野」 なども発表している。
文化功労賞の池下氏は、 大学卒業後、 会社員として働きながらホームページで宇宙に関する情報を自作のイラストと共に発信。 平成13年にそのイラストが宇宙科学研究所 (現・宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所) の目に止まり、 「はやぶさ後継機」 研究チームからイラスト制作の依頼を受ける。 同15年にフリーランスになり、 さまざまな宇宙のイラストを手掛けている。
文化奨励賞の村田氏は、 ウィーン国立音楽演劇大学大学院ピアノ科及びピアノ室内学科を修了。 オーストリアやドイツなどのコンサートが好評で、 国内外の著名な演奏家とも共演。 同21年、 国際シューベルト現代曲コンクール入選、 国際ハイドン室内楽コンクール特別賞を受賞。 また、 日本各地の小学校などで音楽の魅力を伝えている。
南葵史談会は昭和33年11月、 和歌山の歴史を語り合い、 資料を後世に残すために創立。 これまで熊野九十九王子や華岡青洲、 小梅日記などを研究。 発表した研究は680編以上に及んでいる。