紀の川市で「井戸端トーク」 和歌山県教委

 増加する 「小一プロブレム」 の対策として県教委はことし3月、 就学前教育のアクションプログラムを策定し、 各学校に通知。 それを受けて同校では本年度、 6年生が周辺の幼稚園と保育所を3回ずつ訪問して園児と交流している。 この日も児童と園児がペアになり、 砂遊びやボール遊び、 絵本などを楽しんでいた。 山本善啓校長 (57) は 「交流を通して園児は小学生のイメージを持つことができ、 児童は自分が育ってきた道筋を理解できたのでは」 と取り組みの成果を話した。

 意見交換会では 「朝のあいさつなどで、 大人から子どもたちとコミュニケーションを取る」 「子どもは 『地域の子ども』 として育てていく」 「地域と先生との交流があってもいい」 などの意見が出された。

 小学3年生の子どもがいる同校育友会の評議員、 松本智佐子さん (35) は 「保護者の中には 『会議』 に抵抗感を持っている人や、 子どもを家で一人にさせられない人もいるので、 まずはその問題の解消も必要かもしれませんね」 と話していた。