女性と若者の雇用考える県民集会
女性や若者の雇用の在り方を考える 「はたらく女性の県民集会」 (同実行委員会主催) が25日、 和歌山市西汀丁の県書道資料館であり、 約60人が参加。 関西勤労者教育協会副会長の植田保二さんが 「どうなる? 若者と女性の雇用!」 をテーマに記念講演した。
植田さんは、 具体的なデータを示しながら、 女性や若者を取り巻く雇用状況の変化について説明。15歳から24歳の若者のうち、 無職や非正規雇用の割合は男性で47・2%、 女性の53・7%であること、年収200万円未満の労働者が1000万人を超えたことを紹介。 その上で 「非正規の数が増え賃金全体を押し下げているが、 同時に正規雇用の中でも賃金は低下している」 と指摘した。
また、 貧困格差や失業問題、 長時間労働が増えたことなどに触れ、 「正規雇用では、 職業訓練の場があるが、 派遣はおろそかになっているのが大きな問題。 ヨーロッパなどでは力を入れており、 今後改善が必要」 と話した。
また今後の少子化による人口減少や構造改革と雇用の関係、 税と労働の問題などに言及。「増税になれば、 企業は派遣労働に切り替える流れになっていく。 これは止めなければならない」 と危機感を示した。