反動で例年より多く 和歌山城の花見客
昨年は東日本大震災の発生直後ということもあり、自粛ムードが漂ったお花見。ことしは昨年の反動もあってか、県内各地でも花見客が息を吹き返し、花見スポット近くの弁当店やコンビニエンスストアなどで売り上げ増となった店も多かったという。
和歌山市屈指の花見スポット、和歌山城は、昨年自粛したぼんぼりや城のライトアップを再開した。市和歌山城整備企画課(同市一番丁)によると、昼間の花見客は昨年より2~3割多く、夜は「ライトアップが昨年なかったのもあるけど、反動で例年より1割ほど多いくらいだった」という。
屋台出店も、昨年のシーズン中は延べ約550店舗、ことしは約650店舗。10日ベースで換算すると、ことしは一日当たり10店舗ほど多かったという。
和歌山城最寄りのコンビニ「ファミリーマート和歌山十二番丁店」(同市十二番丁)は、昨年の花見シーズンより売り上げは約1・2倍に増加。同店関係者は「おにぎりやお酒などがよく売れた。昨年ベースだと仕入れが追い付かない状態だった」と話す。
また、紀三井寺(同市紀三井寺)は、来場者約4万6000人(3月30日~4月15日)で昨年と同等となったが、ピークとなった8日の来場者は昨年より2割ほど多かったという。