昔の打田駅の資料募集 8月に公民館で展示
紀の川市西大井の打田地区公民館(藤永史彦館長)は、同市打田の現JR和歌山線打田駅の古い写真や絵、地図などの資料を探している。同館は8月19日、ことし12月に完成する新市役所の玄関口の駅「打田駅」を取り上げた講演会とパネル展を開く。開業当時から昭和中期ごろまでの情報を募集している。
同駅は、明治33年(1900)8月24日、旧田中村に私鉄「紀和鉄道」の「うちだ駅」として誕生した。機関車は旧那賀町で発見された飯守鉱山の鉱石を運んだ他、まちの基幹産業であった果樹などを多く運搬したそうで、当時は客車よりも貨車の方が多かったという。
また、同駅が完成したことにより、駅前には多くの人が移り住み、商店街などを形成した。その後は国有化され、昭和62年、国鉄分割民営化により現在の運営体制になった。
現在の写真の収集状況は、付近住民から、古い当時の駅の写真20点ほどが提供されている。藤永館長(50)は「打田駅は今のまちが形成された原点です。郷土愛につなげるためにもたくさんの写真や資料の提供をお願いします」と呼び掛けている。
問い合わせは打田生涯学習センター内同公民館(℡0736・77・3140)。