短期滞在手術考える 和歌山で研究会
日本短期滞在外科手術研究会・和歌山総会2012(執行友成代表、藤田定則会長)が2日、和歌山市毛見の和歌山マリーナシティロイヤルパインズホテルで開かれ、全国から医師や看護師ら約170人が出席。「2012年 日帰り手術施設の新たな取り組み 症例3000以上の施設に学ぼう」をテーマに、医療技術や患者対応についての情報を共有し合った。
ことしで8回目。同会は、日帰りや短期滞在手術への社会のニーズに対応するため、平成16年に発足。医療技術、医療経済学、保険医療制度などを研究し、医療従事者の情報交換などに取り組んでいる。
増田肛門クリニック(兵庫県神戸市)の増田芳夫院長は「私の肛門治療に於ける日帰り手術の変遷」と題して講演。治療に携わってから現在までの手術例や治療法を挙げて「日帰り手術は新しいものではない。昔は日帰り手術だった。今は難しい手術を行うので、入院しないと後の管理ができない。ただ、外来で管理できるものであれば、どんどんすればいい」と話した。
他、ソケイヘルニアや下肢静脈瘤手術についての講演やポスター発表もあった。楽クリニック(同市築港)院長の藤田会長は「地方での開催にも関わらず、今までで最高の人数となり、みんなで新しい情報や知識が共有できた。今後も、技術や日帰り手術のシステムの向上と普及に向けてまい進していきたい」と話していた。