紀の川の水源知って 和歌山市役所でパネル展

 紀の川の水源地、 奈良県川上村にある 「和歌山市民の森」 での森づくりの様子や同村の風景などを紹介するパネル展が22日まで、 市役所1階ロビーで開かれている。 同村の公益財団法人吉野川紀の川源流物語が主催。

 同村に源を発する紀の川は、 136㌔を流れて同市の紀伊水道に注いでいる。

 市環境政策課によると、 源流と河口のつながりから、 両市村は平成15年8月に 「吉野川・紀の川水源地保護に関する協定」 を結び、 水環境の保全、 創出に取り組んでいる。

 市民の森は3㌶の広さがあり、 毎年秋に市民参加の森づくり体験会を開催。 既存の広葉樹を残しながら、 地ごしらえや朽ち木の伐採などを行う 「育林作業」 を進めている。

 パネル展では、 こうした両市村の取り組みや美しい源流地の風景写真を紹介。 展示用のボードにはヒノキの皮を飾り、 スギで作ったチェーンソーアートのフクロウも展示され、 周囲に爽やかな木の香りが漂っている。

 同課は 「なくてはならない紀の川の源流について知り、 水環境を考えるきっかけにしてもらいたい」 と話している。

 22日正午から、 関連イベントの木工クラフト体験が同ロビーで開かれる。 刃物を使わず、 小さな子どもも参加できる。 先着100人。