教育課題の解決へ 和歌山市教委が初の「熟議」
和歌山市の学校が抱える教育課題の解決策を考える 「熟議」 (市教委主催) が28日、 市役所で初めて開かれ、 学校管理職、 教務主任ら約110人が参加。 5つの課題をテーマに、 それぞれの立場から解決に向けての対策を出し合った。
テーマは、 校内における若手教員の育成▽通常の学級における特別支援教育の充実▽ことばの力 (言語活動の充実) ▽健康の増進・体力の向上▽基礎的・基本的な知識および技能の定着で、 テーマごとのグループに分かれて討論した。
各グループはカードに課題や対策を書き、 机の上の紙に貼り付け、 課題解決までの流れを図表化した。 指導主事らが進行・コーディネーター役となり、 50分の制限時間の中で話し合いを進め、 実現可能な3つの対策に絞った。
「校内における若手教員の育成」 について話し合ったグループは、 課題を 「コミュニケーション力」 「授業力」 「対応力」 の3つに絞り、 「声掛け」 「互いの授業を見せ合い学ぶ」 「ベテラン教師の意見を聞く」 などの解決策を導き出した。
別のグループは幼小中の連携を挙げ、 「互いのことを知り、 思いを伝える。 一環教育の中でこそコミュニケーション能力、 家庭の教育力が高まってくるのではないか」と話した。
また、 県の岸田正幸学校教育局長が「本気で学校を変えるには」をテーマに講演。 5つのテーマの共通項を「教員」とし、 「これから子どもたちを変えていく力になるのは教員の意識改革。 私たちはそれをやっていかなければならない」と強調した。