「中学修学旅行にぜひ」 雲仙市長がトップセールス
県内の中学校の修学旅行を誘致しようと、 長崎県雲仙市の奥村愼太郎市長は4日、 和歌山新報社を訪れ、 市の特産品や観光など、 魅力をPRした。 和歌山県へのPRは今回が初めて。 奥村市長は「食、 自然、 体験学習など、 さまざまな角度から満足してもらえます。 ぜひお越しください。 お待ちしています」と話している。
同市の昨年の観光客延べ数は約345万3000人で、 うち約3万3000人が修学旅行生。 平成2年の雲仙岳噴火前に比べ、 観光客数は約4割減少したという。 観光客を呼び込もうと、 同市ではおととしから関西を中心に中学生の修学旅行の誘致活動を展開している。
見どころとして、 日本で初めて 「世界ジオパーク」 の認定を受けた同市、 島原市、 南島原市の3つの市にまたがる「島原半島ジオパーク」▽災害学習にも役立つ日本で唯一の火山体験ミュージアム「雲仙岳災害記念館」▽現在も噴気活動が見られる移動する地獄地帯「雲仙地獄」▽日本で一番新しい溶岩ドーム「平成新山」などがある。 ことし5月には雲仙普賢岳新登山ルートが開通し、 展望ポイントからは、 平成新山や普賢岳の絶景が見渡せる。
また、 手こぎ船「ペーロン」や、 有明海の干潟での「潟スキー」、 小浜温泉では長さ105㍍の日本一長い足湯が楽しめる他、 ご当地の農産物「雲仙ブランド」にも認定されている国内第2位の生産を誇るばれいしょ (ジャガイモ)、 大ぶりの瑞穂産カキ、 糖度17度以上の雲仙グリーンメロンなども堪能できる。
同市は、 修学旅行で宿泊施設 (同市内) に宿泊した学校に対し、 参加者一人当たり200円 (小・中学校)、 300円 (高校) の補助を行っている。 詳細は同市のホームページ(http://www.city.unzen.nagasaki.jp/)。