海南・下津が日本一 拳法全国少年大会

 第10回日本拳法全国少年大会が、兵庫県立総合体育館(西宮市)で開かれ、中学女子の部団体戦で海南・下津拳友会連合チームが、代表戦を制し日本一に輝いた。前回準優勝の雪辱に燃え大会に臨んだメンバーは、3チームによる代表戦でけがから復帰したばかりの坂﨑選手が大活躍。得意の面突きを繰り出し鮮やかな2連勝で、念願の金メダルを獲得した。

 団体戦は学年別の3人で編成され、海南・下津拳友会連合チームは、2年生の上田かのか選手(下津拳友会・下津二中)と3年生の代役を2年生の坂﨑智子選手(海南支部・海南三中)が務め、1年生は宮原支部から川嶋大和選手(文成中)が加わった。

 連合チームは、大会に向けて練成に励んできた抜群のチームワークで、リーグ戦を3勝1敗とし、親和会(大阪)三密会(同)との代表戦にもつれ込んだ。

 連合チームの代表として決戦に挑んだ坂﨑選手は、練習中に肩を脱臼して以来、大会直前まで2カ月近く実戦から遠ざかっていたハンディキャップを乗り越え、見事な試合運びで、両チームの代表を下し、初優勝を勝ち取った。

 連合チームの岡﨑光代監督は「3人の選手が、お互いに助け合いながら力を存分に発揮した。代表戦を戦った坂﨑選手は、けがという恐怖心に勝ち、よく頑張った。練習ができなくても大会に出たいという本人の強い意志が、実を結んだと思う」とした。

 坂﨑選手は「代表戦はプレッシャーもあったが、応援してくれたみんなの声で硬くならずに、自分の試合ができた。2連覇を目標に頑張る」とし、上田選手は「優勝できめっちゃうれしい。よかった試合も悪かった試合もあったが、得意な面突きも発揮できた。次は連覇を目指す」と、両選手は前回のリベンジをかみ締めた。川嶋選手は「団体戦の出番は最初なので緊張もあったが、力を発揮できた。チームワークに支えられてつかんだ優勝は本当にうれしい」とほほ笑んだ。