和歌山発「梅塩の飴」好評 熱中症対策で
県塩販売組合連合会(楠富晴会長)がおととし発売した「梅塩の飴(あめ)」が熱中症対策として好評だ。組合員の店舗で販売していたところ、人気のうわさを聞き付けた東京の塩販売組合本部が注目し、今夏から全国に販路が拡大した。新たな県産品の一つとして期待されている。
原料は、南高梅を塩漬けした際に出る水分。これを塩組合の業者が塩に加工し、あめに加えている。試作品の段階では、あめの色は透明。梅の色を出したいとあめ屋と何度も試作を重ね、ほんのり紅色を付けることができた。梅塩の飴1粒当たりの塩分は0・7㌘と、通常の塩あめの2~3倍濃い。3粒でみそ汁1杯分の塩分が補給できるという。
購入者からは「真夏のゴルフで足をつる回数が減った」「おいしく塩分が取れる」などと高評価という。また、建設業界やクリーニング店、警察署でも塩分補給用に採用されるなど、着実に商品が浸透しつつある。
価格は100㌘(21粒入り)250円と、1㌔2300円の2種類。塩組合員の店舗で買える他、今後は県内のスーパーでの販売も視野に入れる。楠会長(60)は「今後、暑い中でプレーや観戦している高校野球の会場でなめてもらえればうれしいですね」と消費拡大を期待している。問い合わせは同組合(℡073・431・7535、平日午前受け付け)。