海外見据え「紀州梅バーガー」開発中
県の主要農産物である梅のさらなる需要拡大を図ろうと、 新たな加工品開発を目指す 「紀州梅バーガー開発研究会」 が発足し、 県庁で紀州梅バーガーの試食会が開かれた。 研究会は梅干しや食肉、 パンなど、 異なる14の食品事業者で構成。 ファストフード代表のハンバーガーと、 健康づくりにも役立つ 「和歌山の梅」 を組み合わせ、 海外での消費を見据えた商品開発を目指す。
紀州梅バーガーの定義は、 外国人に好まれる味▽県産の梅(肉)を使用▽梅の風味が感じられること▽梅の健康イメージに合致の4点。
試食会では、 参加する事業者ら約30人が、 10種類の紀州梅バーガーを試食した。 牛肉を使ったものや鶏肉を使ったもの、 バンズ(パン)自体に梅を練り込んだものなどさまざまなバーガーが提案され、 「外国人には梅が強い」 「肉はチキンの方が合う」 など、 細かく意見交換を行った。
評価員を務めた、 米国出身で和歌山市国際交流課国際交流員のスティブンズ・マシューさん(30)は 「梅を通じて、 和歌山の良さがアメリカにも伝われば」、 県農林水産部食品流通課の下社学課長(43)は 「外国の食文化に合わせながら、 和歌山の梅を発信していきたい」 と話している。