方言はおもしゃいでぇ 「あがらの和歌山」新刊
文化の力で和歌山のまちおこしに取り組む 「紀州文化の会」 (大江寛代表) が毎年出版している 「あがらの和歌山」 シリーズの第7弾 『あがらの和歌山・方言てほんまにおもしゃいでぇ』 が3月9日に発刊される。 県内各地に伝わる方言約500語を収録し、 ルーツといわれる京言葉との関わりなども紹介した内容となっている。
同会は平成16年の発足からことしで10年目を迎え、 会員は会社役員ら9人。 和歌山の魅力を紹介する出版活動などを続け、 制作した書籍は9冊目となる。
今回の書籍は、 収録した方言の意味や使用例、 主な使用地区などが分かる他、 和歌山弁全体の特色の解説や県内6地方ごとの使われ方一覧などを掲載。 類似語が多い近隣の土佐弁、 尾鷲弁、 十津川弁も紹介している。
熊野参詣などを通じて京から多くの言葉が和歌山に伝わっている歴史から、 今回の収録語のうち約240語が京言葉と共通していることも明記されている。
前書きは仁坂吉伸知事が執筆し、 各界の27人が和歌山弁への思いをコラムにつづっている。 巻頭カラーには県内ミュージシャンによる和歌山弁の歌などを掲載している。
大江代表は 「方言は和歌山の文化の原点であり、 文化財です。 100年後までも残していきたい」 と話している。
3月9日から県内主要書店で発売される。 定価2200円。 同日に和歌山市のホテルアバローム紀の国で出版記念パーティーを行う。
書籍、 パーティーについての問い合わせは大江代表 (℡090・1222・6495) へ。