安全で通りやすく 「海南金屋線」供用開始

 県が海南市重根地内で進めてきた主要地方道 「海南金屋線」 改良工事が完了し、 1日から供用が開始された。 道幅が狭く一部に車が対向できない箇所があった道路に替わる待望のバイパス。 地域住民の利便性や歩行者の安全性が高まった。

 川筋ネットワーク道路の整備として平成18年度に着手。 延長1060㍍の道路を新しく造った。 道幅は12㍍。 片側3㍍の2車線と2㍍の歩道を設けられた。 事業費は約15億円。 今後、 さらに有田川町方面の改良も計画されている。

 海南金屋線は海南市内の国道370号と有田川町内の国道480号をつなぐ道路。 周辺のゴルフ場利用や国道42号の抜け道としての通行で交通量は多い。 重根から別所にかけての今回の改良区間は道幅が3㍍から4㍍までと狭く、 車の対向が困難だったが、 新しい道路の整備で地域住民の安全確保や通行の円滑化が図られた。

 地域間を結ぶとともに、 災害時の緊急輸送道路として指定されている重要な路線。 大規模な津波が発生した場合、 沿岸の国道42号が通行できなくなる可能性があり、 救助や物資輸送の面でも役割が期待されている。