前年比35人増の110人 7月熱中症搬送 和歌山市

 和歌山市消防局によると、7月の熱中症搬送件数は110人(前年同月比35人増)と例年になく搬送件数が多かった。また、同月は日没から夜明けまでの最低気温が25度を下回らない熱帯夜が24日あり、夜の熱中症搬送件数も22人と全体の5分の1を占めた。忘れがちな夜間の暑さ対策にも注意が必要だ。今週末は「おどるんや」! 2日目盛り上がる

 同消防警防課によると、高齢になるほど、のどの渇きを感じにくくなり、水分不足に気付くのが遅れることにより、室内でも熱中症になるケースがあるという。

 同課は「ことしは急激に暑くなったので、体が猛暑に慣れる前に気温が上昇したことが熱中症が増えた原因」と分析し、「室内でも無理をせずにクーラーなどで暑さ対策をして、意識してこまめに水分補給してほしい」と呼び掛けている。

 消防庁がまとめた5月27日から7月28日までの県内熱中症搬送件数(速報値)は339件(重症6人、死者0人)だった。全国の搬送件数は2万6860人(重症713人、死者32人)。

 大阪管区気象台が発表(7月26日)した向こう1カ月の季節予報は、平均気温が50%の確率で高くなり、さらに期間前半の気温がかなり高くなる可能性があるという。

 同省は「体温調節が未熟な幼児や体の反応が鈍っている高齢者は特に注意してください」と呼び掛けている。