和歌山の玄関口明るく 商店街の照明LED化
和歌山の玄関口、和歌山市の和歌山駅前通商店街と、みその商店街の照明が、水銀灯などからLED(発光ダイオード)に切り替わり、防犯カメラが拡充された。商店街関係者らは来年の「紀の国わかやま国体」を前に、安心・安全面の強化と、にぎわい創出に期待を寄せている。
国の「商店街まちづくり事業」の採択を受けて実施。昨年末から今月にかけて工事が進められた。
駅周辺の商店街では高齢者や女性の通行人が多いという。今回、和歌山駅前通商店街は間接照明・水銀灯・看板灯合わせて約230本をLEDに切り替え、防犯灯24本・防犯カメラ7台を設置。みその商店街は蛍光灯など500本を切り替え、防犯カメラ11台が設置された。LEDの導入で、今までよりも商店街内が明るくなり、防犯カメラの拡充で死角が減少した。
和歌山駅前通商店街は昭和24年に旧東和歌山共栄会として発足。アーケードが連なる「ふれあい通り」には34店舗が並ぶ。みその商店街は終戦後から市場に発展し、37年にみその商店街協同組合として発足。アーケード内には66店舗がマス目状に並ぶ。
和歌山駅前通商店街振興組合の加藤正祐理事長(59)は「LEDになり、さらに防犯灯がともることで朝まで明るくなった。駅までの道を照らし、仕事などで遅くなっても広く明るいアーケード内を安心・安全に通行できる」。
みその商店街協同組合の林弘子理事長(67)は「商店街は万が一、災害などで帰宅困難者が出た時は地域に開放するなどの役割もある。たくさんの人に親しんでもらい、活気ある商店街を目指したい」と話している。