クリスタル味覚賞を受賞 ふみこ農園

 有田川町のふみこ農園(成戸文子代表取締役)の「あんぽ柿」が、国際味覚審査機構(iTQi)の製品の「おいしさ」を評価する審査会で、最高評価の3つ星を3年連続受賞した製品に与えられる最高ランク「クリスタル味覚賞」に輝いた。

 iTQiは、ベルギー・ブリュッセルに本部を置き、世界中の食品・飲料品の「味」を審査し、優れた製品を表彰している。審査員は欧州で最も権威ある15の調理師協会や国際ソムリエ協会に属する一流シェフやソムリエで構成。「第一印象」「見た目」「香り」「味」「食感」の5項目で審査する。総合評価で90点以上の評価を得ると3つ星が与えられる。

 ふみこ農園の「あんぽ柿」は県産の「ひらたねなし柿」と呼ばれる「しぶ柿」を原料とし、一つずつ手作業で皮をむき、水分を60%以上残して仕上げたソフトタイプの干し柿で、うま味と甘味が凝縮されている。15年前から販売を始め、年間販売数は約23万個。リピーターも多く、高い人気を誇っている。

 成戸代表取締役は「日本の食品企業の中でクリスタル味覚賞を取れているメーカーは少ないので光栄に思う。協力してくださっている柿農家の皆さまに感謝の気持ちでいっぱい。今後も和歌山特産の生果を利用した商品づくりに、農家の人たちと共にまい進していきたいと願っている」と話していた。表彰は6月5日、ベルギーで行われる。