「手話言語法」の制定へ活動 ネットワークで意見書採択
「私の名前は門です」
「私」は人差し指で自分を指し「名前は」は左手の手のひらを正面に向け右手の親指で拇印を押すような仕草をし「門」は両手それぞれで人差し指を立てて数字の一をつくり2つ並べて門(もん)のイメージで、「です」は右手の手のひらでお辞儀をするような仕草をします。これで手話での私の自己紹介ができました。
6月末で通常国会が終了いたしました。私たち同じ派閥の有志の議員たちで週1回、議員会館の会議室で「手話」の勉強会を行っておりました。きっかけは北海道比例区選出の清水誠一衆議院議員からの熱心なお勧めからでした。清水さんは〓全国肢体不自由児・者父母の会連合会会長を務め障害者の皆さんが抱える問題の解決に日夜熱心に取り組んでおられます。そんな中でこの度は聴覚障害者の皆さんからの要望をお聞きしその一環として私たちも手話を少しでも学ぼうということになった次第です。皆さんから日常の生活や仕事などに関してさまざまな話をお聞きし「手話」や手話通訳がまだまだ行き渡っていない現状をあらためて知りました。また、資格試験の受験などいろいろなハンディキャップがあることも伺いました。これらを克服していくために今、全国で「手話言語法」の制定を目指して活動されていることを知りました。
全国的な取り組みを始めているが和歌山県においてもまだ、この法律の制定に向けた行動は具体的になっていないとのことでしたので早速、私は自民党和歌山県連を通じて県議会や市町村議会の同志の皆さんに相談をさせていただきました。早速、県議会では冨安民浩自民党県議団会長がよくご理解をしていただき先頭に立って御調整くださいました。おかげさまで多くのご理解とご賛同を得て、去る6月県議会にて手話言語法の制定を求める意見書が採択されました。
また、他の地方議会においても、昨年から取り組んでまいりました「自民党木国政経塾」の塾生のネットワークによって県内3つの市議会においてこの意見書の採択となりました。現在この塾には約20名の政治を志すメンバーが集っております。その中で現役の地方議員として活躍されているメンバーが7名おります。今回はこの中でまず和歌山市議会の丹羽、井上両議員が和歌山市議会においてこの件に取り組んでくれました。引き続き御坊市議会松本議員、田辺市議会安達議員のお骨折りにより次々とこの意見書の採択を各議会にて実現することができました。意見書の採択については各議会において多くの議員各位のご賛同をいただいたわけですが、そのきっかけをわれらのネットワークによって果たすことができたと思います。引き続き橋本市議会、海南市議会、かつらぎ町議会にもご協力をお願いしていこうと考えております。
何事もそうですが特に政治は一人の力や一つの努力ではなかなか希望することは実現されません。しかし思いを同じくする者が力を合わせ協力すればこのように大きな動きを作っていくことができます。そのことを今回の取り組みを通じて私自身も大いに実感することができました。
しかし所期の目的はあくまでも「手話言語法」の制定であります。制定を求める意見書にとどまらず一日も早く「条例」を制定し、この和歌山に暮らす聴覚障害者の皆さんのご苦労が少しでも和らぐようにしていかなければなりません。またこのことを通じて社会の中で弱い立場にいらっしゃる方々すべてにもう一度心を配り、毎日の暮らしが少しでも良くなるよう取り組んでまいらなければなりません。今回、この聴覚障害者の皆さんからのご要望そして手話に接すること、また思いを同じくする政治の同志のネットワークを活かして少しではありますが仕事ができたことを本当に良かったと思います。
このような実行を踏まえ活動拠点の和歌山市を中心に県全体を見渡し故郷の課題に果敢に取り組んでまいります。また和歌山市の新市長にも同じ思いを共有してもらえるよう強く願います。8月3日から10日にはより多くの和歌山市民の手によって次のリーダーが選ばれますよう祈ります。
故郷の発展を願って皆で力を合わせましょう。