畳の良さ伝えたい 職人たちが活動中
日本伝統の畳やふすまの文化を広め、その良さを次世代に伝えていこうと活動している「パワフル畳店会」(福田剛会長)は9月28日、和歌山市内で第2回会議を開き、今後の方向性などについて共通の理解を深めた。
同会はことし6月に個人畳店の職人らが集まって結成。住宅環境の変化による畳需要の低下、後継者問題による畳店の減少に歯止めをかけようと、知識や情報を共有したり、課題の解決策を考えたり、協力することで畳業界を活気づけようと活動している。
この日は、個人では受けることができない仕事を、各店が仕事として手伝い、協力する独自の「サポート助っ人システム」や、畳職人の技術を次世代に残していくための方法などを話し合った。
福田会長は「勉強や意見交換の場として、横のつながりを強め、畳の良さを伝えていきたい。会員に関係なく、システムを利用したり、気軽に参加してもらえる会にしたい」と話している。
会員は現在、和工房(和歌山市北野)、たたみや彩(同市六十谷)、川口畳店(同市加太)、田村畳店(同市屋形町)、紀州畳工房(岩出市岡田)、小笠原畳襖店(有田川町)の6社。全員が一級畳技能士の資格を取得している。