トライアンズ存続 バスケ協と意見交換
廃部の危機から復活したプロバスケットボールチーム「和歌山トライアンズ」の存続に向けた意見交換会が17日、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で開かれ、チームの受け皿となる県バスケットボール協会幹部に対し、ブースター(ファン)から今後の運営方針について質問が投げ掛けられた。
ブースター約50人が集まった会場では、協会側から会計担当の西田洋樹副会長が出席し質問に対応した。ブースターが心配している、5000万円が必要とされる今季の運営費について西田副会長は、協会から1000万円、選手会から1000万円の貸し付け、企業7社から900万円のスポンサー料、ブースターから約束された寄付金約500万円などを挙げ、その他の収入は、選手会からの継続した募金活動、観客収入の強化などで見通しは立っていると強調した。
ブースター側からは「協会関係者の中にプロチーム経営経験者がいなく、不安なので、前フロント関係者やブースターの声を反映させた運営をしてほしい」「広報窓口がない状態なので早急につくってほしい」「チケット価格を魅力的なものにしてほしい」などの提案もあった。
西田副会長は、それらの声に一定の理解を示しながらも「まだ受け皿の組織が発足したばかりなので、今後検討していきたい」との回答に留めた。
意見交換会の冒頭には、協会の小村文宏会長があいさつし「スポンサー100社、ブースター1万人を目標にしたい」との考えを示し、協力を求めた。
また、石橋貴俊ヘッドコーチと嶋田基志選手も出席し、一からチームを立て直し、勝利を目指すことをブースターに誓っていた。