ネットリテラシーを学ぶ 美里中が研修
紀美野町の美里中学校(大西孝亮校長)は23日、町文化センターで情報モラル研修会を開き、同校やりら創造芸術高等専修学校の生徒、保護者、教職員ら約100人が情報ネットワークを正しく利用できる能力(ネットリテラシー)を高めた。
NIT情報技術推進ネットワーク代表で兵庫県情報セキュリティサポーターの篠原嘉一さんが講師の出前授業。「スマートフォンやポータブルゲームに潜む危険」と題し、インターネット利用によるトラブルに遭わないようアドバイスした。
ソーシャル・ネットワーキング・サービス「Facebook」の投稿、無料通信アプリ「LINE」の発言、短文投稿サイト「ツイッター」のつぶやきは全世界に公開され、削除できずに残り続けるリスクがあると強調。実際のトラブルを紹介し、「匿名性はない。問題画像やマイナスの表現は学校や部活、将来の就職や結婚に悪影響を及ぼし、人生を変えてしまう」と注意を促した上で、安全な使い方をレクチャーした。
この他、動画共有サービス「ユーチューブ」にふれ、犯罪に巻き込まれる危険性や広告収入の仕組みを解説。テレビの録画視聴と併せ「好きなものだけ見るようになるので情報が偏る」と訴え、「インターネットは便利で必要だが、生徒会でルールをつくるとか、新聞や顔を合わせてのコミュニケーションといった『不便体験』もして」と呼び掛けた。