国体控え規模小さく 県警の1次異動
県警は3日、春の第1次人事異動(13日付、一部除く)を発表した。対象は、警部以上の警察官と同相当職以上の職員。異動規模は、配置換えや昇任が195人(昨年232人)、退職が18人。統一地方選挙や紀の国わかやま国体・大会などを控え、体制を維持するため異動規模は昨年より小さくなった。
主な特徴は、生活安全企画課次席と兼務だった子ども女性安全対策室長を専従にし、県警初の女性警視、大野薫警視が室長に着任する他、殺人や強盗など重要事件の現場捜査力を向上させるため、「捜査情報分析支援センター」を刑事企画課内に新設、近畿自動車延伸に合わせ高速道路交通警察隊に「すさみ分駐隊」を新設、女性が活躍できる職場環境整備を目指し、警務課内に「女性活躍推進係」を新設するなど。社会の動きに対応して組織強化を図ったとしている。
県警はまた、警務部長に警察庁長官官房国際課課長補佐の角広志警視正(46)が10日付で着任すると発表した。
角警視正は、東京都出身。早稲田大学社会科学部卒業後の平成3年4月に警察庁採用。国際刑事警察機構事務総局、福島県警捜査第二課長などを歴任し現職。
平成25年3月に着任した現警務部長の小野寺健一警視正(47)は、同日付で警察庁情報通信局情報技術解析課理事官に異動予定。
和歌山市は3日、交通安全対策推進のため県警生活環境課課長補佐の竹奥真一警部(43)を地域安全課副課長として採用する。13日付。
同ポストは、県警と市が一体で交通安全を推進する体制の必要性から、交通安全啓発や普及の強化のため、県警の警察官が務めている。
第2次異動は4日内示(16日発令)、警部補以下の警察官と同相当職以下の職員ら566人(昨年646人)が対象。