にぎやかに練り歩き 大宮神社よみさし祭

 毎年恒例の伝統的な祭り、岩出大宮神社(三浦一起宮司)のよみさし祭が3日、同神社であり、大勢の地元住民らでにぎわった。

 同祭りは、神社が所有した荘園の最も東にあたる紀の川市下井阪(1里、東御旅所)と最も西にあたる岩出市の吉田(1里半、西御旅所)へ検分に行くという意味がある。これまでは旧暦8月1日の新月の深夜に行われていたが、近年では10月の第1土曜日に開催している。

 祭りでは昼と夜にお渡りを実施。昼は神主や子どもたちが岩出地区公民館から同神社までを練り歩いた。

 夜は午後11時半から東西2手に分かれ、白装束の男たちがお渡り。最初に、ちょうちんや拍子木を持った「先走り」が出発し、本隊が通る各御旅所までの道を清めながら走った。先走りが出発した30分後、本殿横の中門に立てられた長さ約3㍍、重さ約8㌔の御榊(みさき)などを持った本隊が出発した。

 また、同日は総代会の模擬店や一坪(ひとつぼ)ギャラリーも開かれ、手作りの商品や生バンド演奏でにぎわった。

神社までを練り歩いた(昼の部)

神社までを練り歩いた(昼の部)