貴志川高が防災発表 ボランティアフォーラム

県ボランティア連絡協議会(北出賀江子会長)は13日、紀の川市粉河の粉河ふるさとセンターで本年度のボランティアフォーラムを開いた。約20のボランティア団体がステージ発表やブースの設置を行い、交流を深めながらボランティア活動の魅力を再確認した。

フォーラムは、活動の啓発普及や個々の活動意欲の高揚を図ることなどを目的に開催。今回は、貴志川高校の1年B組が高校生として初めて出場した。

同クラスでは、災害に備えて地域との連携を深めようと、夏休みから活動を始めており、「高校生防災スクールの活動を通して」と題して発表。クラスを代表して矢田紘太郎君(15)、菱井涼帆さん(16)、八木まどかさん(16)、中北渓夏さん(16)、土井佑里子さん(15)の5人が登壇。写真を使いながら活動内容を説明した。

同校では先月、生徒が主体的に企画した防災スクールを実施。そこでは、県北部で震度7の地震が発生したと想定し、高校周辺15軒の住民宅を訪問して安否を確認する声掛け訓練や簡易担架での搬送訓練、避難所運営ゲーム(HUG)などに取り組んだことを説明。生徒からは、訓練を通して「いい経験になった」などの意見があり、これらの体験が勉強になったと話した。

菱井さんは「無事に終えることができて良かった。みんなの前で発表できたことは、良い経験になった」。矢田君は「緊張せず、楽しくできた。発表後にたくさんの拍手をもらえてうれしかった」と話した。

活動内容を発表する貴志川高校の生徒たち

活動内容を発表する貴志川高校の生徒たち