特産ねごろ大唐を学ぼう 振興局出前授業

 岩出市立中央小学校(同市川尻、小山幸作校長)で15日、那賀振興局による、地元特産の「ねごろ大唐」についての出前授業が行われ、5年生90人が栽培法や料理法を学んだ。

 ねごろ大唐は14年ほど前に誕生したシシトウの品種。10~15㌢と大きく、ピーマンと比べて青臭さがなく、辛味も少なく食べやすいのが特徴。同市と紀の川市で13人が栽培しており、6~8月に旬を迎える。出前授業は、地元の子どもたちに地域の農業への理解を深めてもらおうと、3年前から実施している。

 講師はJA紀の里ねごろ大唐部会の中村和史会長が務め、日焼け対策や接木などの栽培方法の工夫、販売までの流れについて説明した。

 授業では生のねごろ大唐を試食し、児童からは「ピーマンより食べやすい」と好評。さらに、ねごろ大唐とじゃこ、塩昆布の炒め物が振る舞われ、より苦味や青臭さが抑えられた味に、おかわりする児童も多かった。

 上畑結菜さん(10)は「生と炒めたものでは味が違った。岩出にはたくさん特産物があってびっくりした」、西亜紗実さん(10)は「接木して育てていることを始めて知った。育てるにはいろいろと細かい作業が必要なんだと感じた」と感想を話した。

 中村さんは「毎年楽しく授業をさせてもらっている。授業を受けた子の中から1袋でも買ってくれれば、ねごろ大唐をもっと広められる」と話していた。

ねごろ大唐の栽培や流通について話す中村さん

ねごろ大唐の栽培や流通について話す中村さん