一日平均の日帰り客増 GW10日間の観光客
ゴールデンウイーク(4月29日~5月8日、10日間)に和歌山市や白浜町など県内の主要観光地を訪れた観光客数は81万9600人で、前年より17・9%減少したことが県のまとめで分かった。昨年より日数が2日短かったことが要因で、一日平均でみると、日帰り客は前年より233人多い6万5050人だった。
調査したのは、和歌山市、高野町、田辺市龍神村、同本宮町、白浜町、那智勝浦町、串本町の7地域。全体で、宿泊客は前年比23・1%減の16万9100人、日帰り客は同16・4%減の65万500人だった。
ことしの傾向としては、メディアを通じての観光の魅力発信の成果やNHK大河ドラマ「真田丸」の効果により、一日平均の日帰り客数が増加した他、紀勢自動車道の延伸により白浜、串本は日帰り客数が増加。宿泊客数の減少は、昨年から宿泊施設5軒(計352室)が閉館し、2軒(計163室)が耐震工事などで休館したことが影響したとみられる。
和歌山市は前年比20・3%減の28万5500人(宿泊1万1800人、日帰り27万3700人)。休暇村紀州加太が改装工事中であることや、熊本地震の影響による外国人観光客の減少が宿泊客数の減少につながった。5月3日の暴風警報発令など天候不順も影響した。
高野町は、高野山開創1200年だった昨年と比べると40・1%の大幅減だが、23~26年の水準と比べると増加。串本町は、高速道路延伸に加え、同町を舞台とした映画『海難1890』の公開効果により、日帰り客が前年比9・1%増となった。