不法投棄抑止へ 県が小型監視カメラ設置
不法投棄を抑止しようと、県は新たに小型監視カメラ30台を山間部を中心に設置し、今月から運用を開始した。
県では平成24年度から監視カメラを運用(台数非公表)。今回設置したカメラは、既存の大型カメラに比べて画像の詳細性は劣るものの、設置場所の制約が少なく、メンテナンスが容易なのが特長。市町村のニーズに応じて設置場所を決めた。
カメラ1台につき「不法投棄監視カメラ作動中」などと書いた看板3枚を付近に設置し、相乗効果を図っている。
県循環型社会推進課は「廃棄物の不法投棄は地域の景観を損なうだけでなく、物質によっては自然環境の破壊や環境汚染にもつながる。不法投棄の抑止力アップ、行為者検挙の機会拡大、不法投棄廃棄物の減少を図りたい」としている。
近年の県内の不法投棄件数(和歌山市除く)は、23年度の529件に対し、25年度は237件にまで減少したが、昨年度は336件と再び増加している。