夏休み一緒に朝ご飯 南野上小で交流会

 子どもたちに規則正しい生活リズムと健康習慣を身に付けてもらおうと、海南市の南野上地区では「夏休みラジオ体操&ダンス&朝ごはん運動」を実施中。早朝から南野上小学校(面家恭子校長)に児童が集い、地域住民らと汗を流し、朝食を共にしている。

 「早寝早起き朝ご飯運動」の一環。約10年前に文科省から県教育委員会を通じて同小に打診があり、児童の健全な成長につながるとして、熱心な取り組みを続けている。

 10日は午前7時に校庭に集合し、児童らはラジオ体操で体をほぐした後、地元に600年以上前から伝わる「亀の川念仏踊り」について、保存会の講師から指導を受けた。

 踊った後は教室に移動し、保護者や地域住民らが用意した朝ご飯を味わった。おにぎりやみそ汁に加え、オムレツや酢の物、スイカなどが用意され、児童らは友達や地域住民らと会話を楽しみながら、満足げな表情を浮かべていた。

 参加した同小6年の森脇悠翔君(12)は「念仏踊りは踊っていて楽しいです。食パンで朝食を済ませてしまうこともあるので、きょうのご飯はありがたいです」。南野上公民館の山本正巳館長は「今のうちに規則正しい生活習慣を身に付けることは重要。長く受け継がれてきた伝統の踊りも知ってほしい」と話していた。

地域住民と朝食を囲む児童ら

地域住民と朝食を囲む児童ら