日本の柱「教育」に予算を 給付型奨学金創設など申し入れ

日本選手団が過去最多の41個のメダルを獲得した感動のリオデジャネイロ五輪が閉幕しました。わが和歌山におきましては田中佑典選手が体操男子団体で和歌山出身選手としては実に52年ぶりに金メダルに輝きました。

次はいよいよ障がい者スポーツの祭典であるパラリンピックのリオデジャネイロ大会が今月7~18日(現地時間)に行われます。和歌山からは競泳男子百㍍平泳ぎで4大会連続のパラリンピック出場を決め、前回銀メダルに輝いた橋本市在住の中村智太郎選手の活躍が期待されます。

私たち公明党は障がい者の自立社会参加を促し、国民の理解を深める観点から障がい者スポーツの振興を長年、主張してきました。例えば、2008年のパラリンピック北京大会のメダリストへの報奨金制度の実現の他、パラリンピックのテレビ中継の重要性を指摘。リオパラはNHKが初めて毎日生中継を行います。また私も衆院文部科学委員会で他者への思いやりや努力の尊さを学ぶために「パラリンピック」を小中学校の学習指導要領に位置付けるように提案し、実現致しました。

話は変わりますが先月、白浜町で公明党議員団の「和歌山・奈良合同夏季研修会」が開かれ、席上、皆で議員の日常活動を積み重ねながら政策力・発信力・拡大力・現場力といった議員力のアップを図っていくことを確認致しました。議員力は「衆望」を担う公明党の議員として必要な力であり、絶え間ない研さんと努力が必要となります。

さて、8月24日に平成28年度第2次補正予算案が閣議決定され、さらに今月後半に臨時国会が召集されるとの見通しが示されています。今回の臨時国会は、長期間の開会で年末まで会期が続くと予想されています。

私が要望して、このたびの平成28年度第2次補正予算案に盛り込まれた事業は、学校施設等の耐震化・老朽化対策として2024億円、平成29年度進学者から制度導入される新たな所得連動返還型奨学金制度導入に向けたシステム整備として28億円などです。早期に可決して執行されるよう頑張ります。

また、8月は来年度予算に向けての動きが始まる月です。ことしも8月10日に、公明党文部科学部会として、平成29年度予算概算要求に向けた重点施策の要望を、就任早々の松野博一文部科学大臣に対して行いました。給付型奨学金の創設を含めた大学等奨学金事業の充実、新しい教育を実現するための教員定数の確保と質の向上、学びを通じた地域づくりと学校・家庭・地域の連携協働、幼児教育無償化の着実な推進と子ども子育て支援新制度への対応、多様な教育機会の確保・いじめ・不登校対策など16分野83項目にわたる内容について、松野大臣に申し入れを行いました。

来年度も、日本の柱である教育、人が光り輝く、社会のための教育ではなく、教育のための社会づくり、人間力の強化、とりわけ文化・芸術・スポーツ・自然体験等、そして日本の未来を創造する科学技術に対し、必要な予算をしっかり確保できるよう頑張りたいと思います。