木ノ本の獅子舞を授業で 16日まで秋祭り

和歌山市西庄の木本八幡宮の秋祭り(15、16日)を前に、地元の市立八幡台小学校(塩谷通功校長)で13日、同祭で舞われる伝統の「木ノ本の獅子舞」の授業があり、3年生約90人が獅子舞保存会(笹山欣郁会長)からその歴史を学び、間近で勇壮な舞いを体験した。

木ノ本の獅子舞は約500年続いていると伝えられ、木本八幡宮の秋祭りで奉納される県指定の無形民俗文化財。地上約5㍍のだんじりの上での勇壮、活発な舞いが特徴。子どもが胴衣に入る子ども獅子舞もあり、今回は同校3年の谷川吟次君と4年の木塚悠佑君の2人が踊る。

同校での授業は、最初に子ども獅子舞が披露され、保存会の演奏するはやしに合わせて大人用より少し小さな獅子舞は元気に踊った。保存会への質問では、児童から「どうして獅子ができたのですか」「獅子舞は赤いのはなぜですか」といった質問が出た。

実際の獅子舞に触る体験もあり、胴衣に入りたがる児童が続出。数十人が中に入り、獅子舞を演じる人の視界や動き方を体験した。

中井未梨愛さん(8)は「獅子舞は近くで見ると少し怖かった。祭りについても詳しくなれた」、峰弘樹君(9)は「獅子の中に入ると温かかった。獅子舞に触れてうれしい」と話していた。

獅子頭を抱える児童

獅子頭を抱える児童