珍しい立体涅槃図 3月15日了法寺で開帳
釈迦が入滅する様子を表した涅槃(ねはん)図を群像で表現した全国的に珍しい「立体涅槃像」が公開される涅槃会が、日正山了法寺(和歌山市坂田、小林慈亨住職)で3月15日、午前9時から午後5時まで開かれる。
同寺は紀州徳川家初代藩主・徳川頼宣の義兄、三浦長門守為春が建立したのが始まり。以前は坂田寺という寺名で親しまれていた。
同図は釈迦が亡くなる様子を描いており、横たわる釈迦の周りで菩薩や動物たちが悲しんでいるところも像で表現されている。同寺では釈迦の命日となる2月15日から1カ月ずらして実施。同像が見られるのも1年にこの日だけ。
午前10時と午後2時から、境内で般若心経を読経する法楽が行われる。
また、歴史や風土を研究している同市語り部クラブの会員による、同寺と徳川家、三浦家の関係や地理的結びつきを解説するガイドも終日実施。境内内のテントで話が聞ける。また、境内では当日限定のご朱印、先祖供養、厄除祈祷も受け付ける。問い合わせは同寺(℡073・471・1376)。