わかやまポンチPJ始動 ファミマ×和大付
和歌山大学付属小学校(同市吹上、今村律子校長)とコンビニエンスストア大手のファミリーマートがコラボレーションし、ご当地スイーツ「わかやまポンチ」の新たなレシピを開発するプロジェクトがことしもスタート。16日に第1回の特別授業が行われ、「わかやまポンチ」の取り組みやコンビニデザートについて4年生が学んだ。
「わかやまポンチ」は県産ウメの甘露煮かシロップ漬けが使われていること、県産フルーツを一つ以上使用していること、消費者にフルーツの使用を認識できる工夫がされていることを条件とし、県に登録された店舗などで作られたフルーツポンチと定義されている。
同社と同校は、新しい「わかやまポンチ」を開発するプロジェクトを毎年実施し、ことしで8年目。今回は4年生95人を代表して、C組の29人が取り組む。
児童は県で生産される果物の種類や全国シェアについてクイズを通して学んだ。「わかやまポンチ」の定義についても理由や由来を学び、名産のウメや多くのフルーツを使うことにより、年間を通して多種多様なフルーツが採れることをアピールするなどの仕組みを知った。
授業の後半は、同社と㈱デザートランドによるコンビニデザートができるまでの解説。デザートを作る上で注意すべき食物アレルギーの症状や危険などについて理解を深めた。
さらに、アーモンドが入った生チョコのクレープの製作過程を通して、食品製造で気を付けるポイントを学習。季節ごとに人気のあるデザートの傾向についても学び、秋ごろ販売予定の「わかやまポンチ」の中身をどうするかを考えた。
授業を受けた小山彩奈さん(10)は「知らなかったことが聞けた。だれでも食べられるような、わかやまポンチを作っていきたい」と話していた。
今後、児童が提案する「わかやまポンチ」の試作コンペを7月に開催。10月に商品化するアイデアを決定する。