小倉スマイル交流会 福祉施設で和高生演奏

社会福祉法人哲人会「小倉園」(和歌山市新庄、倉理行園長)は17日、近隣の県立和歌山高校(西村文宏校長)の吹奏楽部(山田茉衣子顧問、14人)と軽音楽部(松下光嗣顧問、23人)の生徒を招いて地域交流会を開いた。懐かしい昭和の流行歌や現代の歌謡曲が演奏され、施設利用者をはじめ来場者は手拍子を打ち、楽しみながら聴き入った。

近隣の福祉施設、「皆楽園小倉デイサービスセンター」と特別養護老人ホーム「あんず苑」の利用者も参加。3カ所の施設が会場を持ち回りで開催しており、昨年12月にあんず苑、ことし4月に皆楽園で開いたのに続いて今回が3回目。同高校の生徒の提案により交流会の名称も決まり、「小倉スマイル交流会」となった。

合同の交流会について小倉園総務部の宮村三美副主任は「施設が協力することで、それぞれの職員が介護の状況などを知り、大変勉強になります」と意義を話し、同高校の生徒の来訪には「地域住民の一人として、高校生が入所者とふれあうことができる良い機会だと思います」と感謝する。

演奏を披露した吹奏楽部の部長でクラリネット担当の藤平怜奈さん(17)は「コンクールの課題曲に加え、交流会での演奏曲の練習との両立は大変でしたが、皆さんが演奏に乗ってくれたことや、温かく歓迎してくれたことがうれしかったです」とにっこり。軽音楽部は大原櫻子や椎名林檎らの曲を演奏。部長でギター担当の榎本光留さん(17)は「現代の曲も知ってもらいたくて選びました」と笑顔で話していた。

演奏会の後、生徒らと来場者は、喫茶を交えてふれあい、親交を温めた。

来場者も手拍子を打って演奏を楽しんだ

来場者も手拍子を打って演奏を楽しんだ