名産「紀の川梅干」作り 那賀高2年が体験
県立那賀高校(岩出市高塚、歌保晴校長)で26日、梅の加工体験が行われ、2年生14人が「紀の川梅干」の作り方を学び、実践した。
地域の文化にふれる総合学習の授業の一環で取り組んでおり、3年目。「社会科」の授業を選択している生徒が参加し、那賀振興局農業水産振興課職員と紀の川梅干振興協議会のメンバーが講師を務めた。
「紀の川梅干」は、岩出、紀の川市産の完熟させた「木熟梅」を使い、砂糖と塩で漬けるのが特徴。JA紀の里が商標登録している。
木熟梅10㌔に対し、漬物用の塩1㌔と上白糖1㌔を使用。生徒は梅を傷付けないよう水で丁寧に洗った後、キッチンぺーパーで水分を拭き取り焼酎で殺菌。混ぜ合わせた塩と砂糖を梅にまぶし、おけの中に入れていった。最後に表面に塩と砂糖を多めにかぶせた。
おけは学校で保管し、落としぶたなどをして20日以上漬ける。8月になると、屋外で梅を干す作業を行い、完成させるという。
森陽樹君(16)は「作り方を初めて知り、楽しく作業ができた。食べるのが楽しみです」と話していた。