野菜など身近に 中央卸売市場で見学会

 地域の小学生と保護者が和歌山市中央卸売市場を見学する「夏休み市場体験」が19日早朝、西浜の同市場で開かれ、親子連れ15組45人が参加した。

 住民に市場を身近に感じてもらおうと、昨年から開催。今回は定員を大きく上回る約70人の応募があったという。

 参加者は午前5時半に集合。市中央卸売市場協会の岸泰宏会長はあいさつで「市場は野菜や果物など、身近な食料品を扱っている。(市場への)理解を深め身近に感じていただけたら」と話した。

 市職員や市場関係者の案内で参加者らは市場の各所を見学。24時間稼働していることや敷地面積が約13万平方㍍で甲子園球場の約3倍にあたることを聞いた小学生たちは驚きの表情を見せた。

 青果物コーナーでは、仲卸業者がさまざまな野菜の特徴やおいしい食べ方を解説。野菜嫌いを克服する方法として、苦みが強い緑のピーマンではなく赤ピーマンを使うことや、より甘みの強い白トウモロコシを紹介した。

 7時からはナシの競りを見学。参加者たちは和歌山青果㈱の坂口圭助常務から競りでの指のサインの使い方を学んだ。

 母親と参加した同市の岩淵鈴華さん(11)は「野菜や果物が好きなのでとても楽しかったです。市場はとても大きく感じました」と話していた。

野菜の特徴を教わる子どもたち

野菜の特徴を教わる子どもたち