野菜の底力知ろう 7回目のフェスタ盛況
身近な野菜の持つ力を啓発する第7回「野菜フェスタinWaKaYaMa2017」が27日、和歌山市本町のフォルテワジマとぶらくり丁商店街で開かれた。「野菜でげんき・和歌山」応援隊(代表世話人=南條輝志男和歌山ろうさい病院長)が主催し、7回目のことしは「あっぱれ 紀州の野菜の底力」をテーマにトークセッションや野菜の販売、料理教室などが行われた。
医学、文化、教育、生産などの面から野菜に光を当て、多角的な視点で捉えた講演やイベントを実施。開会では、尾花正啓市長が「大消費地で人気の和歌山市産ショウガやダイコンをはじめ、新鮮で安全でおいしい野菜を協力してPRしていけたら」とあいさつした。
南條院長は基調講演で、全国の平均寿命と野菜の摂取量を比較したグラフを紹介。食物繊維やミネラルが豊富で、心筋梗塞など生活習慣病のリスクを下げる野菜の効果を説明し、「紀州を愛する『紀愛』の心で人や地域を元気にしていきたい」と話した。
甲南大学の田中修特別客員教授(植物学)は「“愛”のこもった郷土の野菜たち」の演題で特別講演。和歌山で採れるエンドウマメやシシトウなどの効能を紹介し、野菜には病気のもととなる活性酸素を抑える抗酸化作用があることを説明した。世界の長寿ランキングでも上位に入る日本の女性が豚肉やサケ、キャベツなどをたくさん食べているという調査結果から、元気に長生きするには、野菜を含めてしっかりバランスよく栄養を取ることが大切だと強調した。
会場では、野菜クイズや健康測定コーナー、園児・児童による「野菜とわたし」絵画・標語の作品展示や表彰なども行われた。
ぶらくり丁商店街では「やさいストリートカーニバル」などを開催。親子連れなどが来場し、野菜がもらえる的当てゲームなどの「野菜縁日」、オリジナルエコバッグ作りなどを楽しんでいた。