最先端の研究紹介 近大オープンキャンパス
紀の川市西三谷の近畿大学生物理工学部で27日、「オープンキャンパス2017」が開かれた。入試概要説明会や医療、食など幅広い問題に取り組む同学部の研究紹介、大学でしか体験できない最先端の研究機器を公開し、来場者738人が多彩なプログラムにふれた。
体験実習では、6学科の特色を生かした本格的な実習を展開。医用工学科の生命維持管理装置の操作体験では、一時的に心臓と肺の機能を代行する医療機器である人工心肺装置を操作した。参加者は体外循環チューブを扱い、心臓の中の血液を貯血槽へと移す際の操作に挑戦。講師や学生から血液量の調節方法を学びながら、普段は体験することのできない貴重な時間を過ごしていた。
また、研究実験室も公開。遺伝子工学科の研究実験室では、ほ乳類の受精卵を見たり触ったりする技術の紹介や、不妊治療で使われる設備、機械などを公開した。
この他、入試対策模擬試験(英語)や夕陽丘予備校の講師による問題解説があり、最先端の科学について学べる模擬講義もあった。
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同日は平成29年度第5回公開講座(紀の川市民講座共催)も開催。人間環境デザイン工学科の谷本道哉准教授は「メタボ・ロコモ予防と運動の効果について」と題して講演した。
メタボリックシンドロームは、心・脳血管系疾患のリスクを下げるジョギングなどの持久的運動が効果的で、日常から活動的に動くことでリスク低減できることを紹介。運動器の障害により要介護になるリスクの高い状態を指すロコモティブシンドロームには筋力トレーニングが最も効果的な運動であると説明。「関節は消耗品」と話し「無理をせず、いたわりながら筋肉を鍛えて」と呼び掛けた。