わかやまジビエの調理実習 海南下津高で
和歌山県海南市立海南下津高校(柳和希校長)の食物科の生徒34人は13日、ジビエと呼ばれる野生のイノシシやシカの肉を使った2種類のメニューの調理方法を学んだ。卒業後、調理師としての活躍が期待される生徒らが調理体験をすることで、ジビエ肉の有効利用が促進されることを願って企画された。
県、海南海草調理師会と、県農林水産部農業生産局畜産課の協力で実施。同畜産課から提供されたイノシシとシカの肉それぞれ1・5㌔を使い、ジビエ丼とイノシシ汁に挑戦。6人ずつのグループに分かれた生徒らは、調理師会の会員ら10人から野菜の切り方などについて丁寧な指導を受けながら熱心に調理した。
イノシシ肉を切り終えた宮路真理子さん(18)は、「豚肉よりも少し硬かったです。和歌山の産品を勉強するのは良いことだと思います」と話していた。 海南海草調理師会の会員で調理技術指導部会の一木謙三会長(70)は「品質改良された肉と異なり、野生で生きているジビエの肉質は少し硬い。人は生きものの命をもらって生きているのだということの理解も深めてもらえたら」と話していた。