消防救助の技術競う 県内17本部の250人
和歌山県消防長会(山下直樹会長)は5日、和歌山市加太の県消防学校で「第47回県消防救助技術会」を開催し、県内17の消防本部の消防職員延べ249人が日頃の訓練の成果を発揮するため、個人・団体合わせて7種目に分かれて救助技術を競い合った。
他の消防本部と競い合うことで救助技術を向上させ、技術や知識を共有して互いに能力を高めることが目的で、毎年開催されている。
山下会長は「災害が多様化しているので、それに備えないといけない。安全のために日々の訓練の成果を発揮してください」とあいさつ。
種目は、はしご登はん、ロープ応用登はん、ロープブリッジ渡過、ロープブリッジ救出、引揚救助、障害突破、ほふく救出。安全確保が十分に保たれているかを第一に、タイムを競った。
はしご登はんに3度目の出場となった和歌山市消防局の岩瀬達則消防士長(32)は「気負いや焦りがあると力が出せなくなるので、冷静な気持ちでやることが大事だと思った。実際の現場でもこの訓練を生かしたい」と話した。
応援のために来ていた木村佳絃さん(22)は「この大会に出ること自体素晴らしいこと。自分もここに出られるように頑張りたい。良い刺激になりました」と気を引き締めた。
成績上位者は7月26日に京都市で開催される第47回消防救助技術東近畿地区指導会、8月24日に同市で開催される第47回全国消防救助技術大会に県代表として出場する。
結果は次の通り。
【全国大会出場者】はしご登はん=呑海太賀(海南市消防本部)▽ロープ応用登はん=小林俊隆、玉川博基(有田川町消防本部)▽ロープブリッジ渡過=畦地勇貴(和歌山市消防局)▽ほふく救出=山田桂司、森惇紀、下前宙輝(同)
【東近畿大会出場者】ロープブリッジ救出=有田市消防本部A、和歌山市消防局A、田辺市消防本部B、海南市消防本部A▽引揚救助=和歌山市消防局、田辺市消防本部▽障害突破=和歌山市消防局、那賀消防組合消防本部