園地視察や発表も 紀の川市でモモ研究大会
モモ農家が園地視察や研究発表などを通じて交流する「第52回全国モモ研究大会」がこのほど和歌山県内で2日間にわたって開かれ、全国各地のモモ農家が紀の川市のモモ園を視察し、和歌山市で研究発表などを行った。
全国果樹研究連合会などが2年に1度開いており、県内での開催は16年ぶり。約350人が参加した。
初日は長野や岡山、秋田など県外のモモ生産者約150人が四つの班に分かれて紀の川市の桃山、粉河両地区やかつらぎ町の園地、県果樹試験場かき・もも研究所などを視察。桃山地区の佐竹光洋さんの園地を訪れた参加者たちは、「日川白鳳」や「なつっこ」などを生産している園地の一部を見学。収穫期に人手を確保するため和歌山大学のサークルと連携し学生アルバイトを雇用している他、高所作業車や乗用草刈り機、パワーショベルなどの機械も積極的に導入していることなどについて真剣な表情でメモを取り、栽培法について互いに意見を交換した。
2日目は和歌山市のダイワロイネットホテル和歌山で産地紹介や研究発表などが行われた。
長野県飯田市から参加した安藤啓一さん(52)は「モモの木と木の間隔が地域によってかなり違うことが分かり、とても勉強になりました」と話していた。