森林保全の間伐作業 日本ルナが紀の川市で
ヨーグルトや乳酸菌飲料の専門メーカー、日本ルナ㈱(大阪市、伏見浩二社長)は17日、和歌山県紀の川市中畑の「日本ルナの森」で間伐や枝落としなどの森林保全活動に取り組んだ。
同社は県産ミカンを使用した「バニラヨーグルト有田みかん」を製造・販売するなどの縁から県の「企業の森」事業に参加し、昨年3月に県、紀の川市と森林保全・管理協定書を締結。環境保護への貢献や従業員の環境に対する意識の向上を目的に、同市で初めての森林保全活動実施となった。
日本ルナの森は約2㌶。この日は本社や京都工場(八幡市)で勤務する20~50代の社員約40人が参加し、5人ずつのグループに分かれて和海紀森林組合の組合員らにアドバイスを受けながら、スギの間伐に挑戦した。
初めて経験する参加者が多く、のこぎりでスギの幹を切る際には「木が堅くて刃が入らない」と話す人もいたが、約1時間で全てのグループが1本のスギを間伐。音を立てて木が倒れると、大きな拍手が起こった。倒れた木の枝を落とし、小物作りに使おうと幹の一部を切る参加者も見られた。
同社の川畑清志営業管理部長(48)は日本ルナの森の立地について「京都や大阪から1時間半で来られ、ちょうど良い近さ」と話し、「社員みんなが一丸となって間伐に取り組めた。部署や年齢の違いを超えて楽しく会話ができ楽しかったです」と活動を振り返っていた。
同社は今後、年に1回の間伐を実施する他、間伐材をオフィスで利用することも検討している。