白浜で赤ちゃんパンダ誕生 保育器で見守り

和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド(AW)」で14日、雌のジャイアントパンダの赤ちゃんが生まれた。約2年ぶりの新しいパンダファミリーだが、2016年9月に誕生した雌の結浜(ゆいひん、誕生時197㌘)の半分以下の体重75㌘、全長15・5㌢と小さく、自力で母乳を吸うことができないため、保育器に入れてスタッフが見守る状態が続いている。

AWによると、母親は良浜(らうひん、17歳)、父親は永明(えいめい、25歳)。4月に繁殖行動が確認され、7月に良浜に妊娠の兆候が見られ、約2年ぶりの赤ちゃんの誕生が期待されていた。

AWでのパンダの赤ちゃん誕生は16頭目で、良浜は9頭の母親となった。永明は人間なら70代半ばにあたり、今回で15頭の父親となり、自らの「飼育下で自然交配し、繁殖した世界最高齢のジャイアントパンダ」の記録を更新した。

これまでにAWで誕生し、成長した子どもたちは繁殖のために中国に渡っている。現在AWで暮らすパンダは、永明、良浜、今回の赤ちゃんと、双子姉妹の桜浜(おうひん)、桃浜(とうひん)、結浜の6頭となった。

赤ちゃんの公開日は、親子の状態を見ながら決定する。

雌の赤ちゃんパンダを抱く母親の良浜(AW提供)

雌の赤ちゃんパンダを抱く母親の良浜(AW提供)