松江地区の変遷伝える 新たな郷土史を発刊

和歌山県和歌山市松江地区の住民らで構成される「新『松江の今昔』郷土史編集部」の22人が、同地区の郷土史をまとめた『新「松江の今昔」郷土史』を発刊した。同編集部のメンバーで同地区連合自治会の川崎敏弘会長は「この本には松江地区の歴史が詰まっている。これを読んでいただき、松江を感じてもらえればうれしい」と話す。

同書は1980年に同地区在住の教員だった川崎正夫さんが記した『松江の今昔』と『松江の今昔公害編』に加え、同年以降の地区の変遷をまとめたもの。同編集部は「松江地区を後世に残していきたい」との思いから2014年に発足し、翌15年から資料収集などを精力的に進めてきた。

子どもの安全を守る活動を行う「松江地区お帰りパトロール隊」の活動や住民憩いの盆踊り大会、地区の公共施設、福祉施設の紹介、松江地区と切っても切れない関係の住友金属(現・新日鐵住金)和歌山製鉄所の約40年の動向などが図や表などを使い詳細に記されている。280年前に描かれた松江の風景も収録されている。

同書は223㌻で1000円(税込み)、地区内の各施設に置かれている他、松江連絡所で購入することができる。問い合わせは同連絡所(℡073・455・0022)。

『新「松江の今昔」郷土史』をまとめた編集部の皆さん

『新「松江の今昔」郷土史』をまとめた編集部の皆さん