和工に教材エンジン寄贈 自動車教育財団

日本自動車教育振興財団と県自動車教育推進協議会は14日、和歌山県立和歌山工業高校(和歌山市西浜)に教材用のエンジンを贈り、同校で寄贈式が行われた。

同財団は自動車技術教育を実施している全国の高校に教材を提供しており、本年度は102校に寄贈。県内ではこれまでに22校に教材を提供した。

今回は農業用機械などに幅広く用いられている126ccの分解組み立て用エンジン4台を贈った。

同協議会の大蔵留治事務局長は「有効活用して自動車教育を向上してもらいたい。車と社会の教育のため、教材提供など効果的に実施していきたい」とあいさつし、田村光穂校長は「学習のかいあって自動車整備士になる生徒や専門学校に進学する生徒も出てきた。自動車業界にさらに貢献できる生徒を育てていきたい」と話した。

エンジンは機械科の実習で分解するなど、内部の仕組みを学ぶために活用される。自動車工学を学んでいる機械科3年生の木村海斗君は「エンジンを使って基礎を学び、後輩には応用が利く人になってもらいたい」、林龍志君は「新しいことを学んで、後輩に自動車関係の仕事に進んでもらいたい」と話していた。

寄贈されたエンジンを前に出席者(左から4人目が田村校長、5人目が大蔵事務局長)

寄贈されたエンジンを前に出席者(左から4人目が田村校長、5人目が大蔵事務局長)