体長1・5㍍の大イノシシ 山東地区で捕獲
和歌山県和歌山市口須佐の山林で24日、体長約1・5㍍、体重推定130㌔のオスの巨大イノシシが捕獲された。地元住民の要請を受けて駆除に当たった、県猟友会和歌山市支部の会員で県鳥獣保護管理員の岩橋勝利さん(73)は「100㌔を超えるイノシシは珍しい。農家のためにも、被害軽減につながれば」と話している。
岩橋さんは同日の朝、イノシシによる農作物被害に苦しむ住民から、「仕掛けた駆除用の箱わなに大きなイノシシがかかった」と連絡を受け、同支部に所属する顧問の水浦健さん(79)、原宗夫さん(69)にも協力を求めた。
場所は山東小学校の東側、県道から50㍍ほど入った山すそ。1㍍を超えれば「大物」とされるが、今回捕獲されたのは丸々と太った超大物。同地区ではタケノコやミカン、畑の農作物などが荒らされる被害に悩まされている。
水浦さんは「50年猟をやっているが、この大きさを捕獲することはめったにない」と驚き、原さんは「これほど大きいのだから、相当田畑を荒らしてきたのでは」と話していた。
イノシシの肉は、仲間で分け、調理するなどして活用された。
イノシシといえば、来年のえとで主役。岩橋さんは「躍動の年であってほしいものの、できるだけ農作物の被害は少ないことを願います」と話していた。